千葉市立犢橋小学校

実施日
2020年12月01日
学年
6年生
クラス・人数
59名

児童・生徒の感想

・地震による災害を防ぐために、斜めに筋交いをつけている理由を知れてよかったです。いつも、なんでこんなX字の筋が入っているのか?と思っていたので、びっくりしました!

・水平かどうかを測る道具は、よく道の上で使っている人がいるのを見ていたので、使い方がわかってよかったです。

・電気工事の現場で、動物が暮らす建物の工事もしていることがわかりました。動物の世話を工夫して行っているところが、すごいな、と思いました。動物にとっても心地よい家を造っているのがすごかったです。

・銅線をつなぐペンチがすごいと思いました。引っ張ってもつなぎ目がとれないのが、すごかったです。

・電気の線が壁の中にあって、壁を建てる人と協力して造っているのがすごいと思いました。

・作業前に、朝にミーティングをするとこが一番心に残っています。工事で危ないところを予測し、その危ないところをケガせずに作業できるかどうか、その先のことを見ていてすばらしいと思いました。

ゲスト講師

白井興業株式会社 代表取締役   白井 一裕 氏

冨田電機工業株式会社 代表取締役  冨田 一郎 氏

昨年は講師の依頼がなかったので、本年(令和2年)初めての【千葉県の建設業の仕事 建設の現場をのぞいてみよう!~】の講師になります。通算4回目の参加になります。
今回の対象者は千葉市立犢橋小学校の6年生59名です。難しい話はしないように、わかりやすく話すように心がけます。【ものづくり】の建設業界の広報も大事ですが【建築】は、特別な物でなく身近な物と言う事も、伝えたかった事です。
今回の話のポイントの一つに、【木造住宅】を、題材として考えてみました。鉄筋コンクリート造はNPO法人企業教育研究会作成の【身近にある学校】が題材としてビデオを放映する事がわかっておりますので、町中で頻繁に見る【木造住宅】の方が、実際の住まいにしている生徒もいると思いますので、わかりやすいのではないかと思ったからです。
もう一つのポイントは、【筋交い】を、題材にしました。
千葉市内の学校や体育館の耐震改修は、すでに完了しておりますので、その耐震改修工事で造った筋交いが、わかりやすいのではないかと思ったからです。
以前に建築士会で【紙ぶるる】と言う紙の筋交い模型を使って、住宅相談会のイベントで、来場者に説明した事がありました。シンプルで作るのも簡単ですし、非常にわかりやすいです。

最後に2人の生徒からの謝辞を頂きました。特に女の子の言葉に感動しました。
「昔から、このばってんが何かわかりませんでした。今日の説明を聞いてばってんの意味がわかりました。」と。
『昨日の夕刻に、社員と残業して今日の為に【紙ぶるる】のA3カラーコピーをしてきてよかった』と思った瞬間でした。

最後に時間があれば言いたかった言葉があります。
人の命を支える建設業。とても誇りが持てる職業だと思います。どこかの建設会社のCMにありました。地図に残る仕事です。仕事は大変かも知れませんが、やりがいはあります。
衣食住の中で、食べ物の次に必要な建築を将来の職業に考えてみて下さい。
と、言う事も伝えたかったです。

白井興業株式会社 白井 一裕



今回行われた、千葉市立犢橋小学校における出張授業において、私は、(一社)千葉県電業協会 の一員として、電気工事について説明及び実演をさせて頂きました。
6年生の児童の皆さんの前で、電気工事に使用する腰道具を身に着けて、実際の電気工事の例として、ケーブルの端末処理及び接続の実演を行い、その後 児童代表の方1名と一緒に、ケーブル結線を行いました。
児童代表の方と一緒に作業をしてみて感じたのが、子ども達は初めて見る道具に対しての興味がとても強く、未知の物を自分でやってみたいという純粋な気持ちを感じました。
私は、父が電気工事を生業としていたため、幼いころより電気工事に接してきました。児童の皆さんの熱い視線を感じると、自分が幼いころに初めて電気工事に触れた時の気持ちを思い出しました。児童の皆さんに教えるはずが、逆に自分の昔の気持ちを思いさせて頂く良い機会になりました。
最後の一言では、建設業は無を有にする仕事で、自分の行ったことが形や記憶に残る、とても素敵な業界であることを話させてもらいました。
また、頂いた質問の中に、「仕事がつらくて辞めたいと思ったことは無いですか?」というものがありました。これについては、「自分も、仕事がつらくて辞めようと思ったことは沢山あるが、一所懸命に努力をしていると、自然と周りにいる上司や先輩や仲間が一緒に考えてくれたり、助けてくれて、仕事のつらさを乗り越えることが出来ました。」と回答しました。建設業は、先輩後輩の縦社会がとても強い業界ではありますが、人としての繫がりがとても強い面倒見の良い業界であることを児童の皆さんに理解してもらえれば幸いです。
電気工事の持ち時間が、10分程度とのことでしたので、参加いただいた児童の皆さん全員にケーブル端末処理の体験をしてもらえなかったのは心残りですし、電気工事の魅力をどこまで伝えることが出来たか分かりませんが、電気工事のみならず建設業に興味を持ってもらえれば嬉しい限りです。
また、機会がありましたら、次は 軽快なトークを交えて、生徒さん達に電気工事の素晴らしさを伝えてみたいと思います。
この度は、このような機会を頂きありがとうございました。

冨田電機工業株式会社 代表取締役 冨田 一郎