2006年11月7日

メールマガジン「CCIちば」 No.41

最長期の好景気が続いているとのことです。そんな気もするような、しないような
というのが一般の感触でしょうか。ともあれ構造改革の続行と景気回復が一体のも
のとして進められる以上、それに対応できる建設業の構築をめざしてまいりましょう。

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2006年11月7日
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◆◆◆     メールマガジン「CCIちば」 No.41       ◆◆◆
千葉県魅力ある建設事業推進協議会
連絡先  TEL 043-223-3110
CCIちばURL http://www.ccichiba.jp/

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■CCIちば建設フェア2006のご案内■
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本年度も下記の要領でCCIちば建設フェアが開催されます。
振るってのご参加をお待ち申し上げます。

開催日時:平成18年11月15日 開会  13:30(12:00開場)
会  場:千葉県教育会館(千葉市中央区中央4 -13)
プログラム

■表彰式
1 優良建設工事表彰
2 建設統計調査表彰
3 建設ステーションコンクール表彰

■ビジネスモデル発表
観光立国、地域の自立と競争力強化、安心・安全基盤の確立、新・成熟社会
の形成柔軟で豊かな生活環境の創造、等々、建設業を取り巻く環境は新しい
キーワードに溢れています。建設業ビジネスモデル・コンペ審査委員会で
採択された3グループが建設業の新たなステージに向けたビジネスモデルを
提案します。

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1 東京理科大学 理工学部建築学専攻 川向研究室
テーマ「建築修景と回遊式ネットワーク整備による魅力ある生活空
間の創出」
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同グループが事業予定地としている佐原地区中心街区は、本年度から香取市として
新たにスタートをきった地域活性化の核となるエリアとなっています。
こうした流れを受けて、平成16年度から継続して佐原をテーマに基礎的なまちの
修景事業に関する研究を行ってきた成果を、このたびの建設業分野との連携を契機
に、具体的な事業化に結びつけ、地域建設需要の創出に結びつけようと意気込んで
います。
良好な町並みを残し、更に活用するために、これまで住民・行政、そして国がどの
ように取り組み、またどのような成果が得られてきたかの調査・研究については、
昨年11月に佐原市から招待を受け、住民の前で研究発表会も行ったとのことです。
また、同グループは、研究テーマに関連して、野田市や、長野県中野市と小布施町
でも研究活動を行っており、他地域の研究成果も取り入れて建設的な提案が期待さ
れます。
当面、グループでは11月の発表に向けて、基礎的な調査作業を進めていますが、
併せて、こうした提案を具体化するための足がかりをいかに築くかを模索しており、
単なる設計プランの提案に終わらない、ビジネスモデルとして成立するための条件
整備に取り組むこととしています

<基礎的な調査として取り組むもの>
(1) 歴史的建造物その他の観光名所などを結節点とする、回遊式の散策路
(ネットワーク)を策定。
(2) ネットワークの結節点に「もてなし空間」の整備(建築修景)。

<経営手法含め>
(3) 的確なサイン計画の実施。広告看板ではなく景観の演出を兼ねた広告塔の検討。

<収入源としての活用>
(4) 電車やバスなどによる来訪者への対応。
(5) 現在の佐原には意外と緑が少ないため”森の駐車場”をコンセプトに、緑豊かで
景観に配慮した駐車場を設けて、駐車だけでなく休息にも利用可能な場を検討。
(6) 景観的にも優れた道空間の創出のために、路面の舗装材を検討。
(7) 先の研究で、佐原の地区では水はけが悪く、大雨の日には家の下を水が流れて
いくという深刻な問題があることが判明した。「水に親しむ」工夫をさらに進
める必要があり、さまざまな水路と回遊式の散策路とを関係づけることを検討。
(8) 佐原には山車を引く祭りがあり何トンもある山車が町を引き回される。
このルートでは路面の強度も重要、何よりも、山車が行くにふさわしい道空間、
広場空間の整備を検討。

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2 東京理科大学 理工学研究科建築学専攻 初見研究室
テーマ「居住者の自主改修による団地再生と、支援グループ設立に
よる新たな地域ビジネスの創出」
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公共賃貸住宅団地の老朽化問題に対して、単なる補修の対象として捉えるのではなく
賃貸住宅ストックを新たな資源として再活用することを企図したものとして注目され
ます。
この対象となる住宅は、昭和30年代のものが約9万戸、昭和40年代前半のもの
が約14万戸、昭和40年代後半のものが約18万戸と大量に存在していることから、
これらの団地の再生は社会的にも意義のあるものと考えられます。

この研究のポイントは、本年(2006年)1月30日に「UR賃貸住宅の模様替
え基準」が緩和されたことに端を発しています。
これは、これまで居住者による改修を禁止していた部分を一部緩和したものですが、
単に緩和しただけであれば、居住者が自ら改修費用を負担し、信頼できる施工会社
を探し、さらにUR機構への手続き(申請書・図面の提出)が必要であるため、実
際には活用が難しい状況となっています。

そこで、地域の建設業者の参入を促しつつ、住民自身の手による住戸改修とその改
修をサポートする支援グループの活動モデルを提案しようとするものです。
本年度の研究対象として、小金原団地と常盤平団地をモデル団地としており、周辺
の建設業者の協力を得ながら作業を進めることとしています。
短期間の間に、どこまでまとめあげられるかは、研究グループの力量と情熱にかか
っていますが、これまでの研究の蓄積も活用しながら発表に向けて頑張っています。

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3 島田建設株式会社
テーマ「園芸療法を活用した建設業と福祉の融合」
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今年度、初めて企業サイドからの提案が採用されました。建設業界にとって重要な
テーマとなってる「新分野」進出についての実践的提案です。
同社の提案では大きく3つのポイントが特長となります。
(1)「園芸療法」について、大学の研究組織と共同で実践することにより、学術
的な裏づけを基盤に置いたこと
(2)今後ますます需要の高まる介護福祉分野への進出であること
(3)遊休未利用地、遊休農地の有効活用策としても注目されること

介護福祉の現場には潜在的に増改築ニーズが存在します。同社はそこに止まること
なく、自らが通所介護(デイサービス)を運営する中で、介護に必要な設備、用具
の開発を含めたノウハウを獲得してきました。今後はフランチャイズ制の計画もあ
り、建設業の新分野進出のモデルとして着目されています。

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■お知らせ■
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平成17年度のCCIちばビジネスモデル事業化団体として誕生し、活動を続けて
いる佐倉建設コンシェルジェ協議会が、このほど財団法人建設業振興基金の「新分
野進出定着促進モデル構築支援事業」に採択されたとのことです。
おめでとうございました。
これまで以上に、建設業の地域活性化に果たす役割の重要性をアピールしていただ
きたいものと思います。
併せて第2、第3の新分野進出定着促進モデルが千葉県から誕生するように頑張って
いきたいものです。
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■建設不動産業課 建設業・契約室だより■
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——<電子入札説明会のご案内>——–

電子入札の運用拡大にともない、希望者を対象として毎月、説明会を開催します。
11月の開催日程は、下記のとおりです。電子入札を未経験な入札参加者は、是非
ご出席ください。

・開催日時 平成18年11月22日(水)14:00~16:00
・開催場所 千葉県教育会館 大ホール 千葉市中央区中央4-13-10
・対象者は、千葉県建設工事等入札参加資格者名簿に登載されている業者
(登載予定含む)
・説明会への参加について、事前申し込み等の手続きは必要ありません。

詳しくはこちらからご覧いただけます。
千葉県庁ホームページ(http://www.pref.chiba.jp/)→県庁各機関のページ→
県土整備部→建設・不動産業課→お知らせ→電子入札説明会のご案内

——<電子納品について>——-

電子納品とは、今まで紙で提出していた工事写真や出来形・品質管理表等の成果品
を電子化して提出していただくことです。
建設工事に係る電子納品は平成16年度から段階的に進めており、平成18年度は
設計金額が500万円以上を対象とし、平成19年度からは全面的な電子納品の
導入を予定しています。

問い合せ先 県土整備部技術管理課・技術情報室
技術管理課ホームページ→技術情報室→電子納品

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