2005年10月12日

メールマガジン「CCIちば」 No.32

1990年「日はまた沈む(THE SUN ALSO SETS)」(草思社刊)で日本経済の凋落
を言い当てたビル・エモット氏(英「エコノミスト」誌・元東京支局長)が、先ご
ろ日本復活宣言。嬉しいことを言ってくれましたが、諸々の課題を乗り切って頑張
るのは私たちのようです。
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2005年10月12日
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◆◆◆     メールマガジン「CCIちば」 No.32       ◆◆◆
千葉県魅力ある建設事業推進協議会
連絡先  TEL 043-223-3110
CCIちばURL http://www.ccichiba.jp/

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■CCIちば建設フェア2005 開催情報■
開催日  平成17年11月16日(水)
会 場  千葉県教育会館 大ホール
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平成17年度 建設業ビジネスモデル提案

日大生産工学部グループ・駿河台大学大学院グループ・明海大学グループが研究成
果を発表します。

本年5月12日の採択決定を受けて一斉にスタートした3大学グループでは、それぞ
れ未知の分野の多い研究活動に、本来の学業(アルバイトで時間を取られることも
あるでしょう)と併行して、懸命に取り組んできました。
その奮闘努力に先ずは敬意を表したいと思います。

当日は、1グループ25分程度に研究内容を凝縮しての発表となりますが、参加さ
れる建設業関係者の皆さんに新たな展望を感じていただければと思います。

昨年度の流れですと、この研究発表を境にして年度後半は、それぞれの提案の具体
化を図るための作業に入っていきます。
CCIちばビジネスモデル事業化支援センターとしても、研究発表を含め応援体制
を敷いていきますので、学生の皆さん頑張ってください。

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◇◇◇◇◇◇◇◇◇提案テーマの紹介 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇

各グループからの応募の際のテーマは次のとおりです。
ここからスタートした研究がどのような展開を示したのか御期待ください。

【日本大学グループ】
若年層の戸建て住宅取得を促進する増改築型建築プランによる建設需要の創出

【駿河台大学大学院グループ】
建築物カルテ(新築・改修履歴)による建築物維持(安全)管理システムの構築に
よる建設需要創出

【明海大学グループ】
建設需要創出ステージとして土地区画整理事業の活用・再生戦略の事業化を図る

※ なお、提案の詳細はホームページでご覧いただけます。
http://www.ccichiba.jp/

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■建設業ビジネスモデル・レポート■
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<行徳小普請組 幹事会を開催>
平成17年度後半期に向けての事業計画を確定しましたので概要を報告します。

1 平成17年度に取り組む主要事業
(1)行徳街道再生フォーラム運営事業(コミュニティ部)
ア シンポジウム開催
※第2回フォーラムは「行とーく」の一部として8月開催済み。
イ 市川市施行まちづくり交付金事業に協力
※事業検討委員として参加。
ウ 行徳街道のシンボル・ポイント(エリア)の整備検討

(2)暮らしの小路(こみち)整備事業(デザイン設計部)
・小路(こみち)の修景・環境整備の検討

(3)再建築街区整備事業(デザイン設計部)
・ モデル街区整備の検討

(4)水のまち復興事業(研究開発部)
・旧江戸川親水化プラン等の研究

2 計画実現に向けた体制
事業推進の内部体制を次のとおりとする。
・コミュニティ部  対外的な窓口として事業の推進を図る。
・デザイン設計部  個別の相談窓口として専門的な事業を担当する。
・研究開発部    新たな視点からまちづくりを検討する。

<照会先>
本稿についての照会は下記にお願いします。
各団体への直接のお問い合わせはご遠慮ください。

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■事業化支援センターのコラム■
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CCIちば建設業ビジネスモデル事業化支援センター委員
北原 理雄 (千葉大学工学部教授・工学博士)

地域に貢献する建設業に期待しています
~行徳小普請組へのエールに替えて~

数年前、房総の山道をドライブしていたときのことである。
人里を離れ、峠を越え、麓の集落に出るまで、車にも人にも出会わなかったが
道はきれいに舗装され、両脇にはU字溝まで設けられていた。一昔前の千葉県
といえば、道が悪いことで有名だった。千葉県の道路事情もずいぶんと改善さ
れたものだと感心する反面、U字溝が半分土砂に埋まった人跡(車跡?)まれ
な舗装道路に、マスコミ関係者が喜びそうな場面だと苦笑を禁じ得なかった。

「土建国家」という言葉がある。地道に仕事をしている建設業者には気の毒
な言葉だが、これまでの建設業にとって公共事業が大きなウェイトを占めてい
たことは事実であり、これからは公共事業に対する世間の目がますます厳しさ
を増していくことも避けられない現実である。

これからの建設業の活路をコミュニティ産業に見いだすことはできないだろ
うか。
昨年度、CCIちばの助成を受けて始めた「行徳小普請組」の発端は、こんな
素朴な問いかけであった。中小の建設業者は、長年地域で仕事をしてきており、
地域のことをよく知っている。地域の問題点も地域の良さも理解している。
行徳なら、たとえば街道筋の細長い短冊形敷地が細分化して生じた無接道宅地
の問題を、杓子定規の道路拡幅ではなく、路地の良さを活かした共同建て替え
などで解決する知恵を出せるのではないか。
全国一律のプレファブ住宅をポンと持ってくるのではなく、地域の歴史と文化
を活かした住まいの形を提案することもできるのではないか。
「小普請組」の取り組みは端緒についたばかりで、解答が見えているわけでは
ないが、地域に貢献し、地域とともに育つ建設業の新しい姿を模索している。

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■建設不動産業課 建設業・契約室だより■
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<知っていますか?建退共制度>

この制度は、建設現場で働く方々のために、「中小企業退職金共済法」という法律
により国が作った退職金制度です。
事業主の方々は、現場で働く労働者の共済手帳に働いた日数に応じて掛金となる
共済証紙を貼り、その労働者が建設業界で働くことをやめたときに建退共から退
職金を支払うという、いわば業界全体での退職金制度です。

加入できる事業主;建設業を営む方
対象となる労働者;建設業の現場で働く人
掛金;日額310円

★ 特 長
国の制度なので安全、確実、申し込み手続きは簡単です。
経営事項審査で加点評価の対象となります。
掛金の一部を国が助成します。
掛金は事業主負担となりますが、法人は損金、個人では必要経費として扱われ
税法上全額非課税となります。
事業主が変わっても退職金は企業間を通算して計算されます。

詳しくはこちらからご覧いただけます。
建退共ホームページ(http://www.kentaikyo.taisyokukin.go.jp/)