2005年7月7日

メールマガジン「CCIちば」 No.26

7月7日は七夕さま。七夕の風情が薄れたとも聞きます。
こうした歳時の多くは地域や家庭によって支えられていくもの。歳時の復興は、
地域づくりや家庭の豊かさづくりと一体のものとして取り組みたいものです。
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2005年7月7日
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◆◆◆     メールマガジン「CCIちば」 No.26       ◆◆◆
千葉県魅力ある建設事業推進協議会
連絡先  TEL 043-223-3110
CCIちばURL http://www.ccichiba.jp/
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■建設業プロモーションDVD制作事業のお知らせ■
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昨年度から着手した建設業プロモーションDVD制作事業の第2段として、本年度
は自社版プロモーション映像の制作を推進する企画に取り組みます。
昨年11月に、CCIちば建設フェア2004で公開した「千葉の明日に駈ける建
設業」では、建設業が担う社会的な役割や使命、そして産学官民の連携の中で期待
される新たな建設業の姿を映像化しました。
CCIちば加盟団体の各会員にはビデオ版として配布し、社会に県内建設業の姿を
アピールする媒体として活用いただいているところです。
本年度は、個々の建設業者に焦点を当て、県内中小建設業が日々健闘する姿を表現
したいと考えています。
地域に根付いた信頼できる建設業者として、CCIちば加盟団体各社が積極的にア
ピールできるような企画として参りますので、今後のアンケート等に御協力をお願
いします。
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◆建設業ビジネスモデル 研究報告レポート
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平成17年度の建設業ビジネスモデルに採択された3つの研究グループから、現在
の研究活動について報告がありましたので掲載します。

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明海大学グループ

明海大学不動産学部 不動産学科 佐藤直樹(阪本研究室3年)

【応募テーマ】
建設需要創出ステージとして土地区画整理事業の活用・再生戦略の事業化を図る

【研究報告】
CCIちば建設業ビジネスモデル・コンペに採択をいただき、ありがとうござい
ました。
私達のグループは、阪本研究室と中城研究室のメンバーで構成し、毎週のゼミを
起点に研究を進めています。
6月7日には、モデルエリアとして協力いただくことになった成田市久住駅前区
画整理事業組合を訪問し様々な情報をいただき、また現地を直に見ることによっ
て問題点が把握でき、検討を開始することができました。
現在、土地区画整理事業の活用・再生を提案するグループ。
プランを具体化・実現を図るための経営ビジネスモデルグループ。
事業化に必要な情報収集・整理を行う不動産情報グループの3つに分かれて課題を
細分化し捉えていくことにしています。
戦略プラン提案グループは、事例収集をするために各地を訪問し、また市場を分析
して対象地に見合った土地利用のプランを検討しています。
経営グループは、提案されたプランの実現担保の方法を検討しています。
情報グループは、既存の不動産情報の分析、需要者に対する広告の手段、それに
関わる法律・規制を調べる等の活動をしています。

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日本大学グループ

日本大学生産工学部 建築工学科  根來宏典(研究員)、山田悟史(M2)

【応募テーマ】
若年層の戸建て住宅取得を促進する増改築型建築プランによる建設需要の創出

【研究報告】
~モデルプランとホームページ作りに着手~
はじめに、私共の提案を採択いただきましたCCIちば協議会並びに各建設業団体
の皆様に御礼申し上げます。
私共の提案が具体化するためには、アイデア・レベルにある企画を精査し・検討を
加えることにより、顧客となる若年層に受け入れられ、市場価値のある事業化モデ
ルとして認知されることがポイントになると思われます。
現在は、若年層の様々なニーズを正しく受けとめるためのネットワークの構築や、
その活動の核となる組織体制(暮らしのアドバイスや研究会・相談会など)の具体
化に向けて、大内宏友先生(日本大学生産工学部教授)や岩田伸一郎先生(同専任
講師)のアドバイスを受けながら、魅力あるモデルプランの検討を開始しました。
また、ビジネスモデルの重要なツールとしてホームページ作りに取り掛かっていま
す。
今後、建設業者の皆様にご協力をいただくこともあるとかと思いますので、その折
には、よろしくお願いいたします。

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駿河台大学院グループ

駿河台大学大学院 法務研究科 法曹実務専攻   織田 洋一

【応募テーマ】
建築物カルテによる建築物維持管理システムの構築による建設需要創出

【研究報告】
平成17年度ビジネスモデル・コンペ事業に応募させていただき、研究の機会をい
ただいたことに感謝を申し上げます。ご期待に沿えるよう頑張って参ります。
このところ悪質な業者による不当なリフォーム商法が問題となっています。
背景には、予測できない地震への不安や警戒感があるものと思われます。
こうした中で建物の改築または補修等の需要は増加傾向にあり、リフォームサービ
スを提供する企業は増加していますが、消費者にとって安心できる建設サイドから
のサービス提供が早急に求められています。
私達がビジネスモデル提案で目指した建築物カルテによる客観的にも技術的に妥当
な手法による建築物の維持管理システムは、こうした要求に応えるものではないか
と考えています。
最近、一部の大手企業が、主に不動産価値の高いビルなどを対象とした建築物カル
テを作成し、付加価値をつけることでそのシェアを拡大しつつあります。
一般の建物においても、個々の地盤の特性を踏まえて建築物を分析し、専門家によ
る建物カルテを作成することで、消費者にとって解りやすく安心のできる適切な改
築改修の施工が可能となります。
これにより新たな建設需要を創出できると考えています。
具体的には、現在、GIS(地理情報システム)をもとに地盤情報と建物カルテと
の統合の可能性を検討中です。
また、こうしたシステムが一般に受け入れられ、利用されるための事業化方策が必
要であることから、併せて検討を進めることとしています。

<照会先>
本稿についての照会は下記にお願いします。
グループ又は大学等への直接の問い合わせは、御遠慮ください。
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■事業化支援センターのコラム■
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CCIちば建設業ビジネスモデル事業化支援センター委員  井上 洋司
(早稲田大学芸術学校講師・背景計画研究所主宰)
ブータンの大工さん
もう十年も前に秘境の国ブータンに行った。かの国には「ゾン」と呼ばれる、お城
と寺院の中間のような巨大な建築物があり、ずいぶん驚かされた。しかもこの堂々
たる日本の城郭建築並みの建築物は、各都市のシンボル的存在で、街の表情を決め
る大きな要素になっている。
こんな建物を建設するためには、どのような道具が必要なのか。
たまたま知り合ったこの国の大工さんに話を聞いた。彼はこともなげに、肩に提げ
ている袋を示し「この中の道具さ」と言って、多く見積もっても十数点の小さな工
具を示した。
よく考えれば当たり前のことかもしれないが、どんなに大きな建築物でもほんのわ
ずかな道具から生まれる。一番大切なのは、道具の種類や大きさや機能ではなく、
建てようとする意志こそ、大切な道具なのだと再確認させられた。
ビジネスモデルの事業化を進める最大の鍵も、心ある人によるものと考えています。

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■建設不動産業課 建設業・契約室だより■
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〈建設業許可後の注意〉
営業年度終了届〈決算終了届〉について
お忘れではありませんか。
営業年度の終了届は、毎営業年度終了後4ヶ月以内に提出しなければなりません。
注意事項、様式等は県庁のホームページで公開しています。
ダウンロードすることも可能です。

・千葉県庁ホームページ(http://www.pref.chiba.jp/)→県庁各課のページ
→県土整備部→建設・不動産業課→建設業関係→許可後の注意事項について

・建設業関係→建設業許可に係る様式について本稿についての照会先
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