2005年5月26日

メールマガジン「CCIちば」 No.23

2005年1-3月期のGDPは前期比1.3%(年率換算5.3%)とのこと。
バブル経済の崩壊後15年にしてようやく新たな経済構造構築への流れが集約しつ
つあるのでしょうか。経済に限らず日本社会全般の発展につなげたいものです。

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2005年5月26日
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◆◆◆     メールマガジン「CCIちば」 No.23       ◆◆◆
千葉県魅力ある建設事業推進協議会
連絡先 TEL 043-223-3110
CCIちばURL http://www.ccichiba.jp/
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■平成17年度建設業ビジネスモデルの採択が決定■
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平成17年度建設業ビジネスモデル・コンペ審査委員会が5月12日に開催され、
応募8グループから次の3作品が採択されました。
なお、応募概要ならびに審査内容の公表は、順次当マガジンに掲載いたします。
また、各グループの活動状況は、研究追跡レポートとして紹介していきます。
(応募順)

【明海大学グループ】
<応募テーマ>
建設需要創出ステージとして土地区画整理事業の活用・再生戦略の事業化を図る
<提案者>
明海大学不動産学部 不動産学科 小林匠、佐藤直樹

【日本大学グループ】
<応募テーマ>
若年層の戸建て住宅取得を促進する増改築型建築プランによる建設需要の創出
<提案者>
日本大学生産工学部建築工学科  根来宏典(主任研究員)、山田悟史

【駿河台大学大学院グループ】
<応募テーマ>
建築物カルテ(新築・改修履歴)による建築物維持(安全)管理システムの構築
による建設需要創出
<提案者>
駿河台大学大学院 法務研究科  織田 洋一

※本件についての照会は下記まで。
各グループ、大学研究室等への直接の照会はご遠慮ください。

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■ 事業化レポート ■
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<<< 佐倉建設コンシェルジェ協議会 >>>

先月20日の第1回幹事会で決定された事業方針に基づき、国立歴史民俗博物館と
の第1回意見交換会が5月24日午後6時から開催されました。
歴博からは小島道裕助教授をはじめ4名の研究者の皆さん、そして岩井広報サービ
ス室長に出席いただきました。
コンシェルジェ協議会からは、佐倉の風土や歴史を地域資源とした地域づくりには
歴博の存在は大きな資産であることから、積極的な連携を図っていきたいとの要望
がなされ、今後、個別の事業について具体的な協議を行うこととなりました。

2時間におよぶ協議のなかで、先生方から佐倉城址の話題を中心に貴重な知見を披
露いただき、コンシェルジェ講義会の指向する事業コンセプトに自信を深めるもの
となりました。
国立歴史民俗博物館は、大学共同利用機関法人「人間文化研究機構」の主要機関と
して、 歴史学、考古学、民俗学、情報資料の4つの研究系のもとに50名を超え
る教授・助教授・助手が研究活動を展開する我が国有数の博物館です。
平成11年からは館内に総合研究大学院大学として日本歴史研究専攻課程が開設さ
れ教育機関としても一層の機能強化が図られています。
国立歴史民俗博物館のホームページ
http://www.rekihaku.ac.jp/index_nj.html

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■事業化支援センターのコラム■
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建設業の新たな需要創出をめざしたビジネスモデル・コンペ事業の支援グループの
一員として参加させていただくことになりました。
当面、昨年のモデル提案の受け皿として誕生した3つの事業化団体の皆さんと共に
衆知を集めるコネクターとしての役割が果たせればと思いますが、私に与えられた
課題は事業化に際してのファイナンス部門の強化ですので、微力ではございますが
ご期待に沿えるよう頑張ってまいります。
昨今何かと話題にのぼることの多い分野ですが、実業をささえる重要なツールとし
て手落ちのないよう目配りをさせていただきたいと思います。
また、本欄を通して全国各地での中小企業者の活動状況などお知らせできればと考
えています。どうぞよろしくお願いいたします。

CCIちばビジネスモデル事業化支援センター委員
大塚 慎二 大塚マネジメント研究所長(経産省登録中小企業診断士)

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■建設不動産業課 建設業・契約室だより■
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千葉県電子調達システムの概要について(3)
千葉県県土整備部建設・不動産業課  主査 鈴木 栄次
【前号までの掲載】
1はじめに
2システム構成について
3各サブシステムについて
(1)電子入札システム
(2)入札情報サービス(PPI)
(3)業務進行管理システム

【本号】
(4)名簿管理システム
名簿管理システムは、入札参加業者資格者名簿を管理するシステムです。
名簿管理とは名簿に格納された情報の追加、削除及び更新を意味しますが、名簿管
理を行うユーザは限られた職員になるので、シングルサインオンシステムにより特
定の職員のみにその権限を与えています。
また、名簿内の情報は、進行管理システム、電子入札システム、入札情報サービス
システムと連携することで、他のサブシステムからの参照が可能となります。
例えば、進行管理システムにおいて、指名業者を選定する場合には、名簿管理シス
テムで管理されているデータベースを利用することになります。

(5)入札参加資格電子申請システム
従来、紙を媒体として行われてきた入札参加資格申請をインターネットを利用して
電子的に行うシステムが、入札参加資格電子申請システムです。申請者が入札参加
資格申請をする場合には、訪庁し対面審査を行い、申請が受理されると申請書類か
ら情報を入力して、名簿に登録していましたが、システムの導入により、申請者が
インターネットを利用して入力したデータを連携している名簿管理システムの名簿
に登録することが可能となり、二重入力による煩雑さや入力誤りを防止できるとと
もに窓口における受付業務や名簿登録作業が大幅に削減されます。
また、電子申請では建設業許可情報や経営事項審査情報と連携していることにより、
申請者が入力する情報量が削減されるとともに入力チェック機能を組み込むことに
より入力誤りを防止するなど申請者への利便性も高くなっています。

(6)シングルサインオンシステム
千葉県電子調達システムは、その作業内容から5つのサブシステムから構成されて
います。一般に複数のシステムを利用する場合には、ユーザはシステムごとに利用
者認証をする必要があります。つまり、3つのシステムを利用する場合には、3回
の利用者認証操作が必要となります。そのようなユーザの煩雑な操作を簡素化する
目的で開発したシステムがシングルサインオンシステムです。シングルサインオン
システムでは、どのサブシステムを利用する場合にも初回の利用者認証操作のみで
全てのサブシステムを操作することが可能となります。
また、利用者認証画面(右上図参照)で入力したユーザIDは、システム内のデータ
ベースに格納された職員のマスターファイルの権限と照合することにより、ユーザご
とのアクセス権限に制御機能を持たせることを実現しています。
職員ごとにアクセス権限を持たせることにより、職員が本来権限を有しない操作を
不可能とするなど、セキュリティ機能を高めています。
発注者の利用者認証画面のタイトルは、「千葉県電子調達ポータル」です。ポータ
ルとは、「入り口」の意味を持ち、ポータルサイトとはシステムの玄関口(入口)
を表す用語です。

4 千葉県電子調達システムに必要な環境
千葉県電子調達システムを利用するには、パソコン、ブラウザ、ICカードリーダ、
ICカードが必要になります。パソコンは、インターネットを利用できる機能を有し
ていることが必要であり、インターネットの情報を画面に表示するためのソフトがブ
ラウザです。ICカード及びICカードリーダは、認証局から有償にて提供されてい
ます。

5 最後に
千葉県では、開発した「千葉県電子調達システム」は、平成17年度から一部運用を
開始します。現在は、入札及び契約に係る事務手続きを電子化することによる規定の
整備を進めています。また、システム導入の目的である入札に係る透明性・競争性の
確保、コストの縮減、事務の効率化の一層の向上を図る観点から入札及び契約制度の
改善を進めることが今後の課題となります。