佐倉市立染井野小学校

実施日
2017年12月06日
学年
小学4年生
クラス・人数
43名

児童・生徒の感想

・土砂くずれの模型を見て、建設業はとても大切だと思いました。

・工事をする時は人間だけに環境をよくするのではなく、生物のことも考えていたのですごいと思いました。

・建設業ではいろいろな仕事があり、いろいろな道具を使うことが分かりました。

ゲスト講師

東豊土木工業株式会社 技術次長   久野 重紀 氏

この度は、佐倉市立染井野小学校で行なわれました、千葉県魅力ある建設事業推進協議会主催の、NPO法人企業教育研究会との連携による出張授業「千葉県の建設業の仕事」にゲスト講師として参加し有意義で貴重な経験をさせて頂いたことに御礼申し上げます。

当初、このお話を頂いた際には、小学校4年生が対象ではテーマが難しく、授業に厭きて教室がざわつくのではないかとの懸念を持ちました。
しかしながら、教材のストーリー性のある河川の護岸工事情況、完成後の動画と、進行役の企業教育研究会の瀬尾氏の分かり易く、興味を持たせる巧みな話術によって子どもたちは眼を輝かせて聞いていました。

授業の途中で瀬尾氏が、工事をする人の安全を守る「鋼矢板がなかったら、どうなるのだろう」。環境を守るのに「コンクリートや土ではなく、かごマットを使うのは、なぜだろう」と質問して「わかったことや感想を書こう」と用紙を生徒に配布しました。

すぐにグループに分かれて意見を出し合い、感想をまとめて発表する生徒の手際のよさに「小学4年生で、すでに積極的に自分の意見を述べて、他の人の意見も尊重し、まとめる能力があること」に大変な驚きがありました。
授業終了後、校長先生にこのことをお話しすると、「生徒が積極的に自分の意見を述べられる自主性と他人の意見を尊重する協調性を育てることを教育方針にしている」と伺い頷けるものがありました。

教材としては、印旛土木事務所発注、当社施工の工事写真を2点用意しました。1点は「急傾斜地崩壊対策工事」の完成写真をA4版に拡大し生徒全員に配布して住民の安全を守る仕事をしていることを具体的に分かって貰うようにしました。

もう1点は、総合河川環境整備工事(湖岸改良工)の写真です。印旛沼の水を浄化するためにヘドロとヘドロのために枯れてしまった植物を除去して土を入れ替えて、水を浄化する植物を発生させる工事です。当社には資格を所持した2名の女性技術職員が勤務しておりますので女性技術者が監督をした工事であることも合わせて説明させて頂きました。
また街路樹の保護のための歩道用透水アスファルトコンクリートと車道用のアスファルトコンクリートのコアを持参して表面の違いを手でさわって確認をして貰いました。

私が今回の授業で一番強調したかった、建設の仕事に携わる人は、環境の保護を大切に考えて「人間と生物の共存」を強く意識をして仕事に取り組んでいることを理解してもらえたのは嬉しいことでした。

最後に「建設の仕事は自分の仕事が形で残ること、皆さんに感謝されるやりがいのある仕事です」大人になったら建設の仕事をやってみたいと思ってくれたらとても嬉しいです。の言葉で終わらせて頂きました。