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平成22年度建設業ビジネスモデル・コンペ事業審査結果の公表
 平成22年度のビジネスモデル・コンペで採択した提案について、建設業ビジネスモデル・コンペ募集要領第5項の規定
により、審査内容を公表します。
 本年度は6件の応募をいただき、応募者によるプレゼンテーションを実施の上、審査委員会において厳正に審査した
結果、下記の4件を採択いたしました。
 なお、採択された提案の詳細は、今後実施する発表会の後に掲載する予定です。

■採択された4提案
1.【千葉工業大学 工学部 建築都市環境学科】
2.【千葉大学大学院 工学研究科 建築・都市科学専攻】
3.【千葉大学大学院 工学研究科 建築・都市科学専攻】
4.【日本大学大学院 理工学研究科 海洋建築工学専攻】
 

■審査内容

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1.【千葉工業大学 工学部 建築都市環境学科】

テーマ 千葉県かずさ地域におけるエコ改修プランの提案・検証
提案者 千葉工業大学 工学部 建築都市環境学科
田畑 里希 ほか
提案の骨子  我が国は、低炭素・循環型社会を構築するための施策の一環として、スクール・ニューディール構想を立ち上げ、 地方公共団体は学校耐震化、エコ化、ICT化を要請されている。
 そこで、千葉県かずさ地域の小中学生を対象に、個々の特性を考慮したエコ改修手法の提案、 並びに実施した際の個々の学校施設でのエネルギー消費量削減効果と室内環境改善効果、 CO2排出量削減効果を試算し、同地域全体でのCO2排出量削減効果を検証する。

− 講評 −

 CO2削減効果を定量的に明らかにしたエコ改修の手法の整備は、省エネルギー法の改正により施設のエネルギー管理が義務付けられたものの、その手法を持たない地方自治体からの需要が見込まれる。
 実現に具体性を持たせるには、CO2削減効果の正しい検証が不可欠であり、選定したモデル校における研究成果が大いに期待される。
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2.【千葉大学大学院 工学研究科 建築・都市科学専攻】

テーマ 暗渠を活かした緑と木の歩行者空間づくり
提案者 千葉大学大学院 工学研究科 建築・都市科学専攻
車谷 平太 ほか
提案の骨子 開かない暗渠を、木と緑の歩道空間として再整備する。
 @かつて水路だった暗渠を、魅力ある歩道空間として整備する。
 A一部を社会実験として実施する。
 Bまちづくりに人々の関心を抱かせ、以前から構想としてある、ブロック堀から木と緑の道に街を
  生まれ変わることを促す。
 C暗渠の整備とブロック塀の改修による事業創出

− 講評 −

 事業費の点で実現性に課題が残るものの、当グループは街づくりに関して地域との連携を築いている強みがある。
 ネガティブに捉えられている生活道路としての暗渠を、景観を美しくする街づくりの一環として住民と行政が連携できるのであれば、 建設需要の生まれる可能性はある。
 当地区で実施している、匠堀り(開水路)を使用した修景との整合性をどうするのか、検討する必要があると思われる。
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3.【千葉大学大学院 工学研究科 建築・都市科学専攻】

テーマ 地域の空きストックのリノベーションを通したビジネスモデルの提案
提案者 千葉大学大学院 工学研究科 建築・都市科学専攻
日置 健人 ほか
提案の骨子  老朽化した木造住宅は収益か得にくいため、駐車場に転用するケースが多く、 これでは新たな建設需要を生み出すことはできない。 そこで本計画では大学近くの空家となった駅前商店を学生用シェアハウスとして再生し、 大学・NPOが協力し、運営・管理を行うビジネスモデルを提案する。
 この計画を通し地域の空きストックの活用方法を探ると共に、 大学・学生・地域が相互に連携し地域問題の解決に取り組んでいく仕組みづくりを目指す。

− 講評 −

 空きストックのリノベーションは社会的な課題として既に多方面で試みられているが、 シェアハウスに目をつけたところが学生らしい発想で、ビジネスモデルとして面白い。
 内容がリフォームであり建設業の活性化につながる建設需要の創出となり得るか、 5年後、10年後を考えて事業に継続性を持たせることができるか、今後の研究における検討が期待される。
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4.【日本大学大学院 理工学研究科 海洋建築工学専攻】

テーマ 里山・海水浴場のサイトリノベーションから展開するまちづくり
提案者 日本大学大学院 理工学研究科 海洋建築工学専攻
菅原 遼 ほか
提案の骨子  本事業は「自然環境の資源化によるビジネスモデルの構築」に向けた提案である。
 地方町村が抱える自然(=厄介物)と都市生活者が求める自然(=枯渇・希求)という 二律背反な問題を背景として、地域の持つ里山の自然環境を活用した空間整備及び建設資材の創出を図る。
 さらに、その資源を希求する都市生活者に里山・海水浴場を通じて供給することで有効活用を図り、 自然環境資源の保全・活用を目指す。

− 講評 −

 昨年度採択となった「海水浴場のサイトリノベーション」から、場を「里山」に広げて一次産業と建設業とを事業相関する提案であり、ビジネスモデルとして事業の必要性や着眼点は良い。
 廃棄される竹を資材に建設需要を創出するためには、耐久性・安全性の確保、資源化の時期と事業化の時期との兼ね合い、需要先の創出など多くの課題が想定されることから、今後の研究に期待したい。
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