2005年5月11日

メールマガジン「CCIちば」 No.22

JR脱線事故の続報が続く中で、建設現場を抱える皆様方は、これまで以上に、
それぞれが自分の持ち場の安全と無事故に心されているものと思います。
教訓は身近にありと心得て、これまで行ってきた基本に立ち返りたいものです。
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2005年5月11日
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◆◆◆     メールマガジン「CCIちば」 No.22       ◆◆◆
千葉県魅力ある建設事業推進協議会
連絡先 TEL 043-223-3110

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■建設業ビジネスモデル・コンペに学生8グループが応募■
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平成17年度建設業ビジネスモデル・コンペの募集を行っていましたが、先月末の
締め切りまでに5大学から合わせて8グループの応募がありました。
うち5グループが大学院修士課程に在籍する院生を中心にしたものでした。
明日(12日)開催される審査委員会で厳正に審査の上、昨年度と同様に3グルー
プを選出する予定です。(次号に結果発表>
採択されたグループには研究助成費が支給されるとともに、当協議会に設置したビ
ジネスモデル事業化支援センターの協力を得て、提案モデルの事業化に向けて研究
活動を展開します。その模様は、逐次当マガジンでお伝えしていきます。
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==渡邉 勉(千葉工業大学教授)審査委員長==
本年度は当ビジネスモデル・コンペに、昨年に倍する8つのグループから応募いた
だきました。
応募いただいた学生の皆さんに、先ずは御礼を申し上げたいと思います。
建設業が培ってきた技術や経営の力を、新たな視点や発想で見直すことにより地域
の様々な発展可能性を拓く牽引力としていくことが当事業の主旨であります。
建設業の周辺にある様々なビジネスチャンスを形にしていく、そうした研究成果を
期待しております。
採択は応募いただいたうちの一部となりますが、選に漏れた応募作品につきまして
も何らかの形で事業化に結びつくよう、引き続きご努力いただきたいと思います。
また、今回の応募に当たり、ご紹介、ご推奨をいただいた各大学の研究室の先生方
に感謝を申し上げるとともに、今後ともご協力を賜りますようお願い申し上げます。
<談>
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■ビジネスモデル・エリアで事業化団体が相次ぎ始動(その2)■
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佐倉市をモデルエリアとする早稲田大学芸術学校の提案を事業化するための後継団
体・佐倉建設コンシェルジェ協議会が設立されました。
先月20日には、第1回幹事会を開催し初年度の事業方針が決定され、事業化元年
がスタートしました。

同協議会に対しては、建設業ビジネスモデル事業化補助金の交付が決定しています
ので、前号に引き続き補助金募集要領第5項の規定により審査の要旨を公表します。

1 申請団体
(1)名 称   佐倉建設コンシェルジェ協議会
(2)共同代表  代表  宍倉 勝己(ハード部門担当)
代表  中村 正明(ソフト部門担当)

2 審査項目
(1)事業化団体の適格性
ビジネスモデル提案のエリアである佐倉市の建設業者に加えて文化・まちづくり関
係者の参画を得て、団体代表を建設業とまちづくり分野からの共同代表とするなど、
早稲田芸学グループの提案モデル事業化に相応しいものと考えられ事業化団体とし
て適格と判断される。

(2) 想定事業地の適格性
佐倉市全域を対象とし、佐倉の豊富な有形無形の地域資源を活用できる事業エリア
を順次選択することにしており、佐倉市そのものを活性化させるビジネスモデルと
して適正である。

(3)事業化の着眼点の適格性
<戦略的な視点>
首都圏に位置し成田国際空港への通過点にありながら、いたずらに開発に見舞われ
ることもなく、これまで静かに蓄えてきた文化や風土こそが佐倉市の貴重な地域資
源であるとして、佐倉ブランドの創出を基本戦略とした腰を据えた取り組みを目指
している。
<具体化の方策>
大まかに4つの分野を事業化に必要なものとし、シーズ部門・イベント部門・デザ
イン設計部門・ファイナンス部門について活動方針を定めている。
それぞれ必須の分野と思われる。
各分野での積み上げが総合力として、佐倉の地域資源を地域活性化に結びつける力
となることが期待される。
<事業計画>
4つの部門ごとに取り組む事業を予定しており、具体化への方向性がみられる。
今後、部門担当者(チーム)の配置などが円滑に行われる必要があるが、まちづく
りNPOや文化文芸団体等の多彩なメンバーの参加が見込まれることから、多面的
な展開が期待できる。
<その他の評価>
団体名として採用したコンシェルジェは、質の高いサービスの形態を表す名称とし
て普及しつつあるが、これは創造性や高い価値観に立脚した指導性を意味しており、
これからの建設業が社会で担うべき役割を宣言するものと評価したい。

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■事業化支援センターのコラム■
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~支援センター委員就任ごあいさつに替えて~

言いたいことと、聴きたいことが100パーセント一致する幸運な会話が常に実現す
れば、こんな幸せはないかも知れません。
プレゼンテーションの巧拙がビジネス成立の鍵をにぎるとは、昨日今日に始まった
ことではありませんが、近時では特に、IT化の進展によりパワーポイントなどの
ソフトウエア活用により、内容とともに表現の手段・方法に一層の比重がかかって
きています。
営業や講演会ではごく普通にみられる光景となりましたが、問題は、盛り込まれた
情報や表現が聴きたい側にフィットする編集かどうかの判断が、提言側からは極め
て難しいことです。
言いたい側の思い入れが強いほど上滑りとなる例は、経験上多く見かけます。
私の役割は、聴きたい側・聞く側のポジションに位置して、「言いたい聴きたい合
致率」が、常に50パーセントを超えるような提案のお手伝いが出来ればと考えて
います。
CCIちばビジネスモデル事業化支援センター委員
小坂 大輔(プロポーサル・コーディネーター)

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■建設不動産業課 建設業・契約室だより■
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千葉県電子調達システムの概要について(2)
千葉県県土整備部建設・不動産業課  主査 鈴木 栄次

【前号掲載分】
1 はじめに
2 システム構成について
3 各サブシステムについて
(1) 電子入札システム

【本号分】

(2)入札情報サービス(PPI)
入札情報サービスシステムとは、インターネットを利用して入札情報を提供する
サービスです。提供対象となる入札情報には、発注見通し、入札公告及び入札結
果があります。入札情報の提供方法は、ホームページへの公開となります。
公開する入札情報について、発注見通しは発注機関が入力して作成しますが、公
開処理は公開用のボタンをクリックするだけの作業となります。入札公告の作業
も発注見通しと同様ですが、入札結果の公開は、電子入札システムから連携して
いることにより入力及び作成の操作は不要となります。
入札情報サービスシステムに利用は、利用者認証が不要なため入札参加者やIC
カードの所有者に関わらず全ての県民が、インターネットを利用して入札情報を
閲覧することが可能となり、その結果として入札の透明性の向上が期待できます。

(3)業務進行管理システム
業務進行管理システムは、公共事業に関わる契約情報を起案から業者選定契約、
検査、支払、統計までの一連の事務手続きを電子化し、各手続きで必要な帳票を
自動出力することを可能としたシステムです。
工事管理における情報は、システムのデータベースで全て一元化、一元管理され
ており、いつでも最新の進捗状況を確認することができます。
従来、起案での執行伺はワード、審議会資料となる業者推薦書等はエクセル、入
札通知書はワード、といったように、各文書をワード、エクセル等それぞれにソ
フトを使い分けて作成していた帳票が、業務進行管理システムではクリック操作
で自動作成できます。
また、各システムから入力された情報は、業務進行管理システムにおいて一元管
理されています。今まで、情報を複数のファイルで保管している場合には、その
情報に変更が生じたら、その情報を持つ全てのファイルに変更処理が必要でした
が、一元管理の実現により、データベースにある情報のみを変更することで全て
のシステム及び帳票で最新情報が保持されるようになります。
業務進行管理システムは、契約に関する一連の事務手続きを電子化したシステム
であるため、「千葉県電子調達システム」において、発注者が操作するシステム
の中では、最も操作頻度の高いシステムと言えるでしょう。

【以下次号】
(4)名簿管理システム
(5)入札参加資格電子申請システム
(6)シングルサインオンシステム
4 千葉県電子調達システムに必要な環境
5 最後に